SBウォールの開発・・理想的な構造→外部保護材を求めて

 2000年になって、開発が本格化した。本来内部材であるINSEM材はセメント量が少ない為、必要な圧縮強度を満たしたとしても、耐久性や耐摩耗性能が低い、これを保護する為の外部保護材を配する構造とする。

id173-2 その材料としては、コンクリートブロックと鋼材に絞り込んだ。共和コンクリート工業株式会社、日鉄建材工業株式会社の3社で共同開発を行う事となった。

 まず、材料特性試験を行う事とし、特にブロックの耐衝撃性に関しては、様々な種類のブロックで基本性能を確認した。
 超高強度コンクリート(70N/mm2)ブロック、ファイバー入りコンクリートブロック、細セグメントブロック等。。21世紀早々、北海道で様々な考察を交えながら衝撃試験が繰り返された。
 しかしコンクリートブロックは剛性が高いため、靭性が高くて剛性が低いINSEM材の特長を活かしきることができない、衝撃変形に追従する鋼材と比較すると、INSEM材との複合構造としてのメリットが見いだせない。まるでゴムの外部を強化ガラスで保護している様なものである。

 三社で協議を繰り返し、最終的に以下の結論を出した。
・SBウォール工法は、内部材、上流外部保護材、下流外部保護材による複合構造物であり、それぞれの部位には異なる要求品質がある。
・これらの要求品質に対してそれらの要求に適した材料を選択する事が合理化につながる。
・上流には、耐摩耗性、耐久性、衝撃時の被覆機能に優れた鋼製外部保護材を、下流には、耐久性、修景性に優れたコンクリートブロックを配した構造とする。

 この後、2002年、建設技術審査証明委員会において、大規模な実物大衝撃実験を行い、耐衝撃性能の高さが評価されるが、この時点では誰も知らない。

 そして、SBウォール工法の基本形が確立した。


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